本節では、「障害情報分析ツール(ErrorAnalyzer)」を利用し、取得したダンプファイルを解析する手順について説明します。
解析手順
取得したダンプファイルの解析は以下の手順にて行います。
(1)ソースフォルダの設定
まず、解析を行うために、障害情報分析ツールの基本的な設定を行います。
障害情報分析ツールを起動する
メニューから「設定」-「設定」をクリックする
「ソースファイル&フォルダ」の「フォルダ追加」をクリックする。
「<ワークスペース>\Sample\src」を指定し、「確定」をクリックする。
備考
本サンプルアプリケーションでは、ソースファイルをアーカイブしていませんので、ソースディレクトリを指定します。
(2)スタック・ビューアで障害時のデータ状況を確認
「ファイルを開く」ボタンをクリックし、「2.3 ダンプファイルの取得」で確認したダンプファイルを指定する。
スタック・ビューアにダンプファイルのメソッドおよび該当メソッドの引数、ローカル変数、インスタンス変数がツリー形式で表示されます。
プロパティ・ビューアには、スタック・ビューアで選択されたメソッドの引数やローカル変数の属性情報が表示されます。
障害解析でより詳細な情報が必要となる場合、プロパティ・ビューアを参照して確認します。
スタック・ビューア内のmainメソッドのツリーを展開していくと、例外が発生した際の引数の値が参照できます。
本サンプルでは、「main」メソッドの引数「String[] args」の0番目に「test」という文字列が格納されていたことが分かります。
(3)障害発生箇所のソースを確認
スタック・ビューアでメソッドをダブルクリックする。
スタック・ビューアで選択されたメソッドごとにタブを作成し、対応するソースコード、あるいはバイトコードを表示します。
例外が発生した箇所は黄色でハイライト表示されます。
本サンプルでは、「Integer.parseInt」メソッドの引数に「main」メソッドの引数をそのまま指定していることがわかります。
前にスタック・ビューアにて確認済みの通り、この値は「test」となっており、数値に変換できない文字列が指定されたことにより、例外が発生したことが分かります。
備考
(1)ソースフォルダの設定でソースコードおよびバイトコードを指定することで表示されます。
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