概要
ここでは、Drupalにおけるバージョン番号スキームについて紹介します。
参考資料
Drupal Core
Drupal Coreのバージョン番号スキームは以下の通りです。
メジャーバージョン番号.マイナーバージョン番号.パッチ番号[-プレリリースラベル 番号]
例えば9.1.0-rc1の場合、メジャーバージョン番号は9,マイナーバージョン番号は1,パッチ番号は0,リリース候補番号1のソースという事になります。
それぞれの番号・プレリリース表記の定義は以下の通りです。
| 概要 | |
|---|---|
| メジャーバージョン番号 | 後方互換性のない変更が加えられた時にインクリメントされます。 |
| マイナーバージョン番号 | 後方互換性のある新しいまたは重要な機能が追加された時にインクリメントのされます。 |
| パッチ番号 | 後方互換性のあるバグ修正が行われた時にインクリメントされます。 |
| プレリリースラベル | こDrupalでは4種類のラベル(alpha, beta, rc, dev)が使用されます。 この記述があるソースは不安定、試用版または、開発版であることを示します。 バグ修正などリソースに変更があった場合番号がインクリメントされます。 詳しくは後述します。 |
| プレリリースラベル | 概要 |
|---|---|
| dev | 開発用のソースであることを表しています。 |
| alpha | 試験用リリースであることを表しています。 セキュリティ問題や致命的なバグが残っている可能性があります。 |
| beta | 既知の問題が全て解決されたリリースであることを示しています。 拡張モジュールまたはテーマ開発者は、このリリースからアップグレード作業を開始できる状態です。 ただし、潜在的な問題が残っている可能性がある点に注意が必要です。 |
| rc (Release Candidates) |
betaリリースで重大な問題が報告されなくなった場合作成されます。 ほぼ安定したリリースと認識されます。 この段階で、そのバージョンへの新しい機能の追加は行われなくなります。 このリリースで大きな問題が確認されなかった場合、プレリリースラベルが外されて安定版としてリリースが作成されます。 |
拡張モジュール・テーマ(Contribute Modules and Themas)のスキーム
拡張モジュール・テーマのバージョン番号スキームはDrupal Coreのそれとは異なります。
Drupal公式が定めるスキームは以下の通りです。
Coreへの互換性-メジャーバージョン番号-パッチ番号[-プレリリースラベル 番号]
例)
8.x-1.0- Drupal Core8系の任意のバージョンと互換性がある、最初の安定版リリースを示します。
8.x-2.0-rc2- Drupal Core8系の任意のバージョンと互換性がある、新しい安定リリース候補であることを示します。
7.x-1.x-dev- Drupal Core7系の任意のバージョンと互換性がある、安定リリース
1.0に対する不安定な開発版リリースであることを示します。
- Drupal Core7系の任意のバージョンと互換性がある、安定リリース
| 概要 | |
|---|---|
| Coreへの互換性 | 6.x,7.x,8.xと記述し、それぞれ6系,7系,8系に対応することを表します。ただし、全てのマイナーバージョンに対応しているとは限らないことに注意が必要です。 |
| メジャーバージョン番号 | 機能の大幅な変更、コードやデータ構造の後方互換性のない変更があった場合インクリメントされます。 |
| パッチ番号 | バグ修正や後方互換性のある機能追加があった場合インクリメントされます。 パッチ番号が xの場合それは不安定な開発版リリースを表します。 |
| プレリリースラベル | Drupal Coreのものと同義です。 |
* 開発者が独自にスキーム定める場合もあるため、必ずしも上記の定義に従うわけではないことに注意してください。
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